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日時:2008年03月16日(日)13:00キックオフ 会場:富山県総合運動公園陸上競技場

 

日時:2008年03月16日(日)13:00キックオフ 会場:富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山

チーム

ニューウェーブ北九州

2

0 前半 0
2 後半 2

2


54分 長谷川 満

88分 堤
健吾

得点


65分 藤吉 信次

67分 冨士 祐樹

カテゴリ

JFL公式リーグ戦

第1節

日時

2008年3月16日(日)13:00キックオフ

会場

富山県総合運動公園陸上競技場

入場者数

10,704 人

天候

晴れ

初陣を飾るカターレ富山を祝福するかのように天気は晴れ。
まだ肌寒かった昨日までとは打って変わり、気候はすっかり春の兆し。
県総合運動公園陸上競技場は、チームが目標としていた10,000人を超える観客で埋め尽くされた。
ムードは最高潮。これ以上ない舞台でカターレ富山は開幕戦を迎えた。


全県民の注目を集めた試合がいよいよキックオフ。
今季新加入のMF川崎、姜、DF田中がスタメンに起用された。
飛び出しやゴール前の嗅覚に優れたFW石田と、高さと強さを兼ね備えリーグ得点王の経験もあるFW長谷川という、二つの大砲を持つカターレにとって、今シーズンからJFLに昇格した対戦相手のニューウェーブ北九州の実力は未知数だったが、おそらく見ている殆どの観客はカターレの快勝を疑わなかったであろう。

カターレは新加入MF川崎にボールを集める。
序盤は開幕戦ということもあってか、全体的に動きの固さが感じられた。
新生チームだけに、コンビネーションの問題は以前から予想の範囲内であったが、タクトを振るMF川崎のパスは、北九州の巧みなディフェンスの網にかかる。

北九州は背番号4DFドグラスを中心にした鉄壁の守りが売りのチーム。
またドグラスだけでなく、個々の能力も非常に高く、全員の守備意識も素晴らしかった。
カターレ両FWに対してのプレッシャーは特に厳しく、小柄なFW石田はドグラスとのマッチアップで殆ど仕事をさせてもらえず、ドグラスのいないエリアでボールをもらい放つシュートも、力が入り過ぎているのか枠を捉える事が出来ない。

ボールポゼッションでも優位に立ち、単発のシュートはあるものの、なかなかゴールを割れない時間が続く。
守備意識の高い相手に対して、かつてYKKやアローズが得意としていたパスサッカーや矢のようなカウンターが出ない。
試合が進むにつれ、県総合は重苦しい空気に包まれていった。

前半終了間際、セットプレーのチャンスも、主将DF濱野のヘディングはキーパーの好セーブにあう。
さらにFW石田のシュートもギリギリ枠から外れた。

前半終了、漠然とではあるが前半リードで折り返すとさえ予想していた観客も、そして引き上げる選手達も、45分終わってのノーゴールにどうしても表情が曇った。


ハーフタイムが明け、北九州のキックオフで後半開始。
カターレサポーターが陣取るゴール裏に向かって攻めるとあって、開始早々DF小田切がロングシュートを放つ。
このシュートは外れたが、この数分後、ついに「その時」がやってきた。

カターレ富山の記念すべき初得点は、FW長谷川の頭から生まれた。
県総合があれだけ揺れたのは初めての経験であった。
それは、今まで見てきた寒々としたスタジアムのJFLではなく、Jリーグのそれに限りなく近かった。
前半45分で鬱積したストレスの解放により、スタジアムは多いに盛り上がった。
フラッグが大きく振られ、紙吹雪が舞った。

その2分後、相手ゴール前でフリーキックのチャンス。
MF姜が直接狙い、相手GKが弾いたところをDF堤がつめるが惜しくもゴールにはならなかった。

17分にはコーナーキックからFW石田がつめる。
これもネットを揺らす事はできなかった。

ゲームを完全に掴んだように思えた後半20分、手薄になった守備の隙をつかれ、あっけなく同点ゴールを許してしまう。
まるで、ポッカリと穴があいたような会場の空気、バタついたままのカターレの守備はその2分後、北九州にコーナーキックのチャンスを与え、そこでも立て続けに2失点目を許し、あっと言う間に逆転される。
立て直す前にやられたという印象で、まるで一度に2失点したかのようだった。

FW長谷川が起こした歓喜は、僅か数分で静まり返った。
戦前の予想とは裏腹に残り20分足らずの状況でリードした北九州は、ここまでよりもさらにディフェンシブに絞ってきた。

相変わらず相手DFドグラスに苦しむ石田がシュートを放つも、またしても枠を僅かに外れる。

後半27分、カターレ富山はMF朝日、木本を投入。
朝日の変則的なボールキープや、木本のサイドに流れてのプレイは攻撃にリズムを出した。

前がかりになったカターレは、FW長谷川にボールを集める。
しかし、2、3人を背負ってのポストプレーを余儀なくされた長谷川は、思うようにボールを収める事ができない。

県内中の注目を集めた開幕戦、もちろん観客は同点弾を望むが、刻々と進む時計はまさかの初戦黒星も覚悟させた。
席を立つ姿も見え始めた試合終了間際、カターレは最後の猛攻を仕掛けた結果コーナーキックを得る。
これを珍しくDF堤が頭で合わせ、意地の同点ゴールを決める。
その後も死に物狂いで攻めるカターレだったが、ついに再逆点弾は生まれず、無情のホイッスルは会場を溜め息で包んだ。


スタジアムを半周し、スタンドに詰めかけたファンに挨拶をしてまわるイレブンの顔は当然暗かった。
それは、メディアでの扱いやその注目度、7,000人のファンクラブ会員、そして10,000人の観衆が示すように、チームに課された使命が、去年までとは完全に別のステージであると誰もが自覚しているからである。

今日の試合で物足りなさを感じさせた選手・チームには、その重圧と責任を感じてほしい。
我々がカターレ富山に望むのは、圧倒的な強さである。

(了)

 

みんなでスタジアムに行きましょう。みんなで応援しましょう。
会場へ向かうその一歩が選手達の力になり、
チームへの後押しになります。
その一歩が夢への大きな一歩なのです。

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